ディスレクシアのある人にとって、いちばん大変なのは内容の理解ではなく、文字を読み取る作業だということがよくあります。ページを読み上げ、話しているフレーズをハイライトしてくれる読み上げツールなら、目で追いながら、意味は耳から受け取れます。Outloud Readerは、撮影できるページ、開けるPDF、貼り付けたテキストなら何でもこの形にします。ただし読書の補助であり、治療ではありません。
ハイライトが役に立つ理由
音声だけでも役に立ちますが、それでは音と文字が切り離されてしまいます。勉強のために読むときや試験前の復習では、聞こえた言葉と見えた言葉を結びつけられると助けになります。アプリでは、話しているフレーズがハイライトされ、その文は黒く、ほかの部分は灰色で表示されます。目を向ける場所が1か所に絞られるので、びっしり詰まったページで行を探す必要がありません。
集中が途切れたときにも役立ちます。段落の頭から読み直さなくても、ハイライトを見れば声がどこにいるかがわかります。
ページを見やすくする
読み上げは、半分にすぎません。もう半分は、ページの見え方です。リーダーでは、背景をライト、セピア、ダークから選び、コントラスト、文字サイズ、行間を設定できます。真っ白よりも、あたたかいセピアのほうが落ち着くという人もいれば、大きな文字とゆったりした行間がいいという人もいます。正解はなく、自分がいちばん見やすい設定があるだけで、いつでも変えられます。
手順
- 新しいブックを作る。ページの取り込み方を選びます。印刷されたページは「カメラ」、撮ってある写真は「写真」、ファイルは「PDF」、コピーした文章は「テキスト」です。
- 言語と声を選ぶ。ページの言語を選び、女性か男性の声を選びます。別の言語で聴きたいときはその言語を選ぶと、先に翻訳されます。
- 「作成」をタップする。文字が認識されて、ブックができあがります。インターネットが必要です。
- 再生を押して追う。ハイライトを目で追っても、目を離して聴くだけでも構いません。速さは0.5×から1.25×まで調整でき、1つの文を最大5回くり返せます。
役に立つ場面
教科書やプリントのページ
必要なページを続けて撮影し、1冊のブックにします。まず一度聴いて章の全体像をつかみ、そのあとテキストを隠して、どれだけ覚えているか確かめたり、ハイライト付きで細部を確認したりしましょう。
手紙、書類、説明書き
公的な手紙は長くて、かたい言葉で書かれがちです。撮影して読み上げてもらえば、わかりにくい文をくり返し聴けるので、文字の塊を読み直すより楽です。
楽しみのための読書
小説や雑誌のページも、数ページずつ撮影できます。ただしオーディオブックのストアではなく、アプリ自体には本が入っていないので、ページはあなたが用意します。紙の本を読みたいけれど、長く続けると疲れる人には、本は手に持ったまま、声を重ねるという使い方ができます。
自分の文章
下書きを貼り付けて聴いてみましょう。目が読み飛ばした抜けた言葉や、ごちゃついた言い回しは、耳で聴くのがいちばん早く見つかることがよくあります。
うまく使うためのヒント
- 写真ははっきり撮る。明るい場所で、ページを平らにすると、文字が正しく認識されます。行が切れていたら撮り直してください。
- きれいな文字にはPDFのページを使う。PDFがあるなら、ページを選んで余白を切り取り、ヘッダーやページ番号が読まれないようにします。
- 難しい内容は遅めに。専門的な内容や慣れない内容は0.5×から0.75×が聞き取りやすく、軽い文章は速くても大丈夫です。
- テキストを隠してみる。ハイライトが助けになる人も、気が散る人もいます。1ページで両方試して、合うほうを続けてください。
正直なところ、できること・できないこと
アプリは、読み方を教えたり、テストをしたり、上達を測ったりはしません。ページにあるものを自然な声で、14の言語で読み上げるだけです。写真からの認識は、暗い場所や小さすぎる文字では間違うことがあり、手書きは字がはっきりしているほどよく読めます。ブックの作成にはインターネットが必要で、作ったあとはオフラインでも画面を消した状態でも再生できます。
読みの評価や支援を求めている場合は、先生、専門家、学校の支援窓口に相談するのが適切です。このツールは日々の読書の負担を軽くするためのもので、そうした支援の代わりにはなりません。
料金について
最初は数ページ無料です。そのあとはページパックかPremiumで、価格はアプリ内に表示されます。聴き直しは無料なので、試験前の復習ノートのように何度も聴きたい教材に向いています。
次に読むもの
機能のまとめはディスレクシアと読書の補助のページに、手紙や書類、小さな文字の読み上げ方は画像の文字を読み上げるガイドにあります。まず本当に必要な1ページを選び、見え方を好みに合わせて、最後まで一度聴いてみてください。