読み上げは、2つのことを同時にしてくれるとき、ADHDのような読みにくさの助けになることがあります。ページを読み上げ、画面上で話しているフレーズを示してくれるのです。耳がペースを保ち、目には目印ができ、気がそれても、どこまで読んだかがわかります。Outloud Readerは、あなたが用意したどのページでもこれを行います。読書の補助であり、治療ではありません。
解決したい困りごと
集中しにくい人の多くが、長いページについて同じ経験を語ります。1段落読んで、何も頭に入っていないと気づき、戻って、また同じことをくり返すのです。印刷された1行は、頭が迷い出す余地をたっぷり与えます。話し言葉は自分のペースで進んでいき、その前に進む力に乗って運ばれることがあります。両方を組み合わせれば、ペースづくりは声に任せて、文字は必要なときにそこにある、という形になります。
これはすべての人に同じように働くわけではありません。読むより聴くほうが難しい人もいれば、声は好きでもハイライトは苦手という人もいます。このアプリの良さは、その組み合わせを変えられることで、何が自分に合うかを試せます。
アプリでできること
- ハイライトされるフレーズ。話しているフレーズに印がつき、残りのページは灰色で待っているので、目を向ける場所がはっきりします。
- 自分で決める速さ。0.5×から1.25×まで。少し速めの声のほうが集中できる人もいれば、遅くないと追えない人もいます。同じページで両方を試してみましょう。
- 文のくり返し。最大5回まで。聞き逃したと気づいたときのためです。
- テキストを隠す。まず画面を空白にして聴き、そのあとテキストを表示して確かめます。
- ページの見え方の設定。ライト、セピア、ダークと、文字サイズや行間で、自分にとって落ち着いて見えるページにできます。
設定の手順
- ページを用意する。新しいブックを作り、印刷されたページなら「カメラ」、撮ってある写真なら「写真」、ファイルなら「PDF」、コピーした文章なら「テキスト」を選びます。
- 言語と声を選ぶ。言語を選び、女性か男性の声を選びます。聴きやすいと感じる声を選んでください。思っている以上に大事です。
- 「作成」をタップする。ブックはオンラインで作られ、そのあとライブラリに残ります。
- 再生を押して、設定を試す。1ページはハイライトを追ってみます。次のページではテキストを隠して、どちらがしっくりくるか確かめましょう。
1日の中での使い方
長いより、短い区切りのほうがよい
いきなり1章まるごとは避けましょう。2〜3ページのブックを作って、最初から最後まで聴きます。小さなことをやり遂げるだけでも意味があり、次の区切りも始めやすくなります。
手がふさがっているときに聴く
歩いたり、片づけたり、洗濯物をたたんだりと、体を動かしているほうが集中できる人もいます。ブックはバックグラウンドでも、画面を消した状態でも再生されるので、課題の読み物や長いメールも、散歩しながら進められます。細かい点を確かめたいときは、ハイライトを見てください。
後回しにしている書類や手紙
役所からの手紙や長い申込書は、目が滑ってしまいがちな文章の代表です。撮影して、一度聴いてみましょう。どう対応するかを決める前に、何を求められているのかがわかります。
勉強の資料
教科書のページ、プリント、PDFも、同じようにブックにできます。ページを先に聴いてから読むほうが、何も知らずに読むよりうまくいくことがよくあります。話がどこへ向かうのか、すでにわかっているからです。
正直な限界
このアプリは集中力のツールではありません。あなたの注意力を計測したり、続けるよう促したり、成果を教えたりはしません。あなたの声を聞くこともありません。ブックの作成にはインターネットが必要ですが、再生には要りません。自然な声でも、記事を読んでいる声であることに変わりはありません。文章が退屈なら退屈なままで、ただ通り抜けやすくなるだけです。
読むことの難しさが仕事や勉強に影響しているなら、医師や学習の専門家に相談してください。このようなツールは日々の読書を楽にしてくれますが、支援の代わりにはなりません。
料金について
最初は数ページ無料です。そのあとはページパックかPremiumで、価格はアプリ内に表示されます。聴き直しにページは使われないので、何度か聴く価値のある文章に向いています。
もっと知るには
ADHDのある読書のページでは考え方を簡単に説明し、テキストを貼り付けて聴くガイドでは画面を紹介しています。いちばん簡単な試し方は、今週読む必要がある1ページをブックにして、ハイライトを追いながら一度聴き、どうだったかを振り返ることです。